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天鷹丸 (TEN YO MARU)

船内見学


天鷹丸

山口県・下関から遠路遥々練習航海にてマジュロへ寄港されている『天鷹丸』。総勢78名(生徒50人 内2名女性)。皆様に船内を案内していただけると聞き早速拝見させていただきました。28年前の船体とはいえさすがに日本が誇る造船の技術力。まだまだ現役にて未来の機関士、航海士を生み出してほしいと思います。そして必要なくなりましたらご一報ください、ダイビングのクルーズ船に改造したいと勝手にたくらんでおります。 / Hiro

【総トン数】790トン
【国際総トン数】1,020トン
【長さ/幅/深さ】62.60×10.40×6.40m
【航海速力】12.5knot
【竣工】昭和60年5月29日 (1985)

天鷹丸船内


天鷹丸船首
船内を色々見せていただきました。普段見る事のないようなお風呂やトイレ、外国人のお客様を御もてなしする「サロン」と呼ばれるすぐに和風がイメージ出来るお部屋などなど。さすがにお隣のキャプテンのお部屋内はNGでした。壁がピンクで鏡張りベッドが丸型だったりして・・。さて、初めの階段を下る際に思ったのは、ふとしたところに未だ「木」を使用しているところ。このような大きさで豪華客船以外たいがい鉄板に塗装くらいでしょうけど、聞くと古いだけにその当事の使用がそのまま残されていると。趣きがありとてもホッとするテイストだと思います。そしてやはり日本人だけありお風呂には浴槽まであります。人数が多いのでゆっくり浸かれないでしょうね。外の船首甲板にもあった予備の巨大なアンカーの重さは1,290kg。そのアンカーとチェーンの錆取り作業がこれまた大変だとか。チェーン自体がそんな簡単に持てるようなサイズではないですからね。しかしすれ違う生徒さんそれぞれピシっとされていて、写真のポーズはやっぱりピシっと真っ直ぐ。見習わないといけませんね・・・

実験・研究室


実験室
こちらは実験や研究を主体とした部屋で、水質などをモニタリング調査したりデータを集計されているご様子。青年2人の右にある装置を水深1,000mくらいまで降ろし、最大24本のボトルケースにあらゆる深度で採取出来るというもの。この装置自体の母船からの上げ下げだけでも専用クレーンを使用し約45分はかかるそう。装置をワイヤーケーブルで吊るし、その中の導線にて各ボトルのフタの開閉までを行い、この装置が出してくれる数値は、「塩分濃度」「クロロフィル」「水温」「溶在酸素」で、深度毎に数値(グラフなど)で表示。この中でもマジュロでの調査後のグラフも見せていただきました(写真にも少し右に写っているモニター)。水深175mくらいから更に深くはほぼ変わる事のない塩分濃度で、水深125mくらいが一番高い数値。山、川がないとはいえやはり雨水などの影響も大きくゼロから125mまでが段々高い数値へと。数値だけを見れば2mから1,000mまででの差が0,051%くらい。どちらにしても全体的な数値を見る限り、塩分濃度が高いので水面でも浮きやすいですよぉ~・・がない。ん~・・ このあたりの詳しい調査結果を連絡頂けるとの事ですが出来れば早急に。。 貴重なお話ありがとうございました。しかし船内メガネ率が非常に高い。。

機関室


エンジン
続いては、エンジンルーム、制御室でお話を。その時には発電機一機のみを運転中。280kw×2台あるとの事。普通の家一件で約4kwとしても70件分の電気をまかなうという事になります。凄い音でした。この時はエンジンは動いてませんでしたが、始動後は半端ではないらしく機関室の皆さんは首から耳栓をぶら下げてましたね。エンジン、発電機のすぐ隣には電気回路など何かの故障時に一括して異常を知る事が出来る制御室、言わば船の芯とでもいうのでしょうか。大きなピストンが並ぶ6気筒、2,200馬力。まさに馬2,200頭分です・・。燃料はA重油 311kℓ搭載可能。下関からは台風の影響で迂回し少々操業した後マジュロ着で100kℓで到着との事。ちなみに海水からの淡水化は一日20t。魚などを急速に冷凍する事も可能で、-40°まで一気に凍らす事が出来るらしい。そりゃ、解凍後もおいしいでしょう。

ワークショップルーム


ワークショップルーム
どんな大型船でもそうですが、どこを見てもさすがに綺麗に整頓されています。生徒さん達の部屋以外(笑)。中を見せていただきましたが、プライベートもありますので写真は割愛させていただきます。。ここはパーツなどの保管、修理や製作が出来る部屋。何だかワクワクしますね。右に見えるのはサイズ違いのガスケットでしょうか。左上のパイプとパイプの繋ぎ目のフランジ間に挟むシールド効果のあるものですが、これらは常に交換出来るよう準備されていて、もしも、あれがこうなったら?っとお聞きすると、しっかりとロール状でスタンパイされており、型から取りすぐに製作出来るらしい。ここは機関室同様天井がだいたい水面になるところらしく、揺れは少ないのでしょうか・・壁にも工具が綺麗に並べてありました。溶接も出来、塗装も出来る。この部屋だけでもテンション上がりますね!? 練習航海での楽しみは寄港地での食事らしく、これから天鷹丸はオーストラリアのケアンズへ向かうそうで、マジュロより楽しみですか?っと聞くと満面の笑みでの返答。マジュロ在住者としては少々微妙ですが正直で宜しいッ! 素敵な航海士、機関士を目指してください!そしていつの日かまたマーシャルの海でお逢いしましょうね!