Environmental Problem

マーシャル諸島がいま抱える環境問題



広く広がる“青い空”、マーシャルブルーと呼ばれる海の色。そして無垢で美しい“白い”サンゴの砂浜。まさにマーシャル諸島には「南の楽園」のイメージそのものと言える美しい風景が広がります。29の環礁と1255の島々には人口約6万人の民がいまも自然と共存しながら暮らしています。マーシャリーズ・タイムと呼ばれるゆったりとした時間の中、心暖かい人々の笑顔が訪れる人の心を優しい気持ちにさせてくれます。しかし、マーシャル諸島には近年地球規模の環境問題をはじめいくつもの深刻な問題が迫っています。


地球温暖化による海面上昇 ~島が沈む危機?!~



マーシャル諸島の海抜は平均2メートルととても低く、海面上昇または浸食の影響により世界で最も早く島が沈むと言われる国のひとつです。また、マーシャル諸島の温室効果ガス排出量比率は世界全体の0.004%にも満たないのです。世界の中でCO2を最も出していない地域のひとつが、世界で一番早く沈もうとしています。気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告では、海面が1メートル上昇すれば、マジュロ環礁の約80%が失われると言われています。島内の沿岸では所々、ヤシの木の根元が削られ、倒れ掛かっている光景を目にします。

ごみ処理問題



日本人の常識からいえば、ごみをポイ捨てするのはご法度です。これはあたり前のことですよね?しかし、もしそういったことを教えてもらえなかったらどうなると思いますか?自然と共に生きてきたマーシャルの伝統文化の中では、元来は自然界に還らない物質(ごみ)は存在しませんでした。一方でマーシャル諸島では急速に進む商品経済化により、島内でごみ処理が出来ず問題になっています。焼却処理施設を持たないマーシャル諸島では生活によって排出されるごみは埋め立てにより処理するしかなく、沿岸線のサンゴや海洋生物などの生態系への影響が懸念されています。
 

環境問題を身近に感じよう Let's feel an environmental problem close

情報社会と言われる現在、ほとんどの情報はテレビ、インターネットなどで容易に知る事が出来ます。環境問題に対しても多くの専門家や研究者が様々な視点で述べられていますが、まずは一人一人が自然に触れ感じる事が一番大切であり、心に響くものだと思います。私もダイビングを始めて違った視点から感じ取った事は数多く、少し立ち寄った国々でも出来る限り特徴を感じるようにしています。レジャーとして人が入り込む事は自然に対し何らかの影響を与え無いとは言えませんが情報以上に何かを感じるはず。その上ではルールがありダイバー、スノーケラーであるならばサンゴに触れない、餌付けはしないなど人の手を加える事は避けなくてはいけません。ネイチャーファンならば持ち帰らない、持ち込まないを原則に陸、海共に本来の生態系を崩してしまうような事は避けなくてはいけません。本来あるべき状態を維持する事は現在では決して容易な事ではないかも知れませんが、情報ばかりに捉われずまずは一歩自然の一員として溶け込み触れ合っていく事が大切ではないかと思います。環境問題に対してもあなた独自の新しい発見がきっとあるはず。
 

Raycrewとしての活動

Save the Corals!!




Marshall Islands Underwater Clean-up Project!

マーシャル諸島の水中を知るからこそ、私達が出来る事の一つとして. . . Underwater Clean-up Report

Underwater Clean-up


今や世界中のビーチでも他国のゴミが多く海流により流れついています。海中にいたってもその光景は変わりません。自国、他国に関わらずそれらは環境にとっても決していいものではありません。そのほとんどが自然に返るものではなくプラスチックや空き缶、布であり、それらを生物が飲み込んでしまったり、布がサンゴを被ってしまう被害が出ているのです。サンゴは光を浴び光合成をし成長していきます。その光を遮ってしまう事は致命的な事であるといえます。国としてもゴミ問題に積極的に対応をしていますが、海中に関してはまさに我々がこれからも状況を常に把握し、守るべきフィールドなのです。これからも定期的に水中清掃を行い、健康なサンゴの成長を見守ると共に皆様に美しいマーシャル諸島の景観をご覧いただきたく思っています。


ESD-Education for Sustainable Development-持続可能な発展教育

ESD研究センターで行われているESDではミクロネシア、太平洋を中心とした環境問題に関する教育機関であり、そのためのテキストを我々も参加し作成いたしました。ESD最大の特徴は「持続可能な」とあるように今その時だけに目を向けるのではなく、この先何十年、何百年を見越したプロジェクトなのです。現地マジュロのMICS(Marshall Islands Conservation Society)によるワークショップでは自国語を用いマジュロで生まれ住む小さな子供達にも分かりやすく説明をしました。実際に貝殻、砂、海岸に打ち寄せたゴミを手にし、サンゴの白化、生物の変化、自国の地の形勢などを交え様々な事を感じながら本来あるべき姿、現在、今後の未来像の変化を学んでいきます。ワークショップでは我々にとっても決して他国のみの問題ではなく、今後Raycrewとして関わり続けるミッションである事を再確認させてくれました。
◇テキストは日本語、英語版共にショップにありますのでご自由にご活用いただけます。 ESD Text book EnglishPDFファイル
 

マーシャル諸島からのエール



祖先が日本人であったというマーシャル人も多く、今回の東北大震災に関してマジュロでもイベントを催し義援金を集っています。チャリティー用のTシャツを製作したり、普段は見かけない日の丸カラーのアミモノを製作したりとミクロネシア最東端マーシャル諸島からもエールを送っています。 大震災におけるマーシャルからのエールPDFファイル