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BATTLESHIP HIJMS NAGATO AT BIKINI ATOLL

ビキニ環礁のラグーン内にひっそりと眠る名高い 戦艦「長門」の今・・・・ 完成当時の1920年(大正9年)では世界最初であり、かつ最大口径の16.1インチ(当時日本はメートル法を採用していたため実口径は41cmちょうど)主砲と当時の戦艦の中では非常に高速である26.5ノット(公試26.443ノット)の機動力を持つ高速戦艦で、世界の軍事史や軍艦史にも大きな影響を与えている。太平洋戦争開戦時の連合艦隊旗艦で、連合艦隊司令長官 山本五十六大将が座乗していた。1942年2月、連合艦隊旗艦は大和に移った。以後、大和、武蔵に次ぐ主力艦として温存され、太平洋戦争終盤まで最前線に出ることはなかった。終戦時、横須賀にて中破状態で残存。稼動可能な状態で生き残った唯一の日本戦艦である。アメリカ軍に接収された後、1946年7月にビキニ環礁で実施された原爆実験「クロスロード作戦」に標的艦として投入、二度の核爆発により浸水が進み沈没したのだった。 (Wikipediaより引用) 戦艦・長門の今 長門は上下逆さまの状態で水深約50mに沈んでおり、山本五十六(やまもといそろく)連合艦隊司令長官が指揮をとっていた艦橋部分は50mの水深に横たわるように眠っています。そして長門の艦橋は敵艦をいち早く見付ける為にも他の戦艦に比べ高く建造されたそうです。 全長:約224mで一望で全体をうかがい知るこことは出来ないでしょう。一番浅いキール部分と比較的浅いスクリューエリアで水深33m。艦橋と主砲などの水底で水深52m。プロペラ、シャフトは4機共に健在です。船首側主砲の穴は完全に塞がっているので船尾側がオススメです。狭い船内へのペネトレーションも可能ですが、艦橋部分ではカメラ越しになるでしょう。見所はなんといっても巨大な16.1inch(41cm)砲と横たわるブリッジ(艦橋)。どちらも水深50m前後で距離的にも分けて潜ります。 長門を潜り、 戦艦・大和(ヤマト)が誕生するまでは連合艦隊旗艦だった戦艦・長門。日本人にとってこの長門を一目見たいというダイバーも多いことでしょう。長門の歴史、巨大な主砲、既存するプロペラ等は欧米人ダイバーにもとても人気があります。そんな長門をビキニ環礁へ行けば確実に会えるとなればダイバーなら更に一度は会ってみたいと思うはず。確かに浅くはないですが、30m付近のプロペラやキール部分はどちらかというと深度的にはレジャーディープダイビングの領域です。ラグーン内という事もありそのあたりは潮の流れもほとんどなくそして透視・透明度も悪くない!エントリーしてまずうっすらと見え出すのが大きなプロペラとシャフト。それを見た瞬間に「長門だッ!」と認識出来るでしょう。特に水底に横たわるへし折られたかのような艦橋部分は何かを感じさせてくれるかのようでもあり、潜る前には当時の歴史を少しでも勉強しておくとまた違った思いでご覧いただけるかもしれません。 ダブルタンク ビキニ環礁では通常ダブルタンクを使用しています。通常のレジャーダイビング用のBCに15ℓのシングルスチールタンクを装着する事も可能ですがタンク周りもかなり太くどっしりと重いのでそれに耐えられる強度が必要で、また大深度での浮力の取り方にも注意が必要です。スチール製のWタンク(14ℓ)またはシングル(15ℓ)を利用出来ます。タンク、デコ、ステージボトル以外のダイビング器材は各自で持参しましょう。 大深度潜水 ビキニ環礁では水深50mを毎日2ダイブ、最小水面休息時間は4時間と設定されています。決められた制限時間や深度を越えるダイビングは絶対に避けなければいけません。そして体内の水分が不足すると窒素の気泡を形成しやすくなるので十分な水分補給をするようにしましょう。脱水症状になり易いため過度の飲酒は控えた方が良いでしょう。「深い」ということに対する精神面の安定も重要になってきます。通常のダイビング同様に体調管理はしっかりと!そして決して無理はしない!自分の限界を越えるようなダイビングは絶対避けましょう。体調、気分が優れない場合はそのダイビングをキャンセルする勇気も必要です。 減圧 ビキニ環礁での沈船ダイビングは90%ラグーン内に沈む戦艦、空母、潜水艇などがメインでボトムの潜水時間を最長でも25分に設定することが多い。そのようなダイビングではかなり長い時間減圧停止を行う必要があります。そのための設備としてボートから減圧停止用に設置された写真の3段階のバーへ移動します。一番下から9m、6m、3mでそれぞれ3~5分、10分、30~1時間の減圧もしくは各自デコボトル(EANx80)にて減圧停止を行いますが、各自ダイブ計画は自分で管理・計画しましょう。減圧停止を必要とする場所では時に流れが発生するのでカメラ機材は器材、ハーネス等に装着すると良いでしょう。通常のレジャーダイビングとは異なります。デコボトルを使用する場合は水中で切り替え可能なコンピューターや器材等はそれらに見合ったものを使用しましょう。 ビキニ環礁のラグーン内にひっそりと眠る名高い空母、戦艦達もいつかは更に朽ちていくことでしょう。そしてこの長く伸びた長門の主砲も更に朽ち果て形をとどめる事が出来なくなる日がきます。   「ビキニ環礁」もご覧ください。  

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USS SARATOGA AT BIKINI ATOLL

そっとサラトガのデッキに降り立ったが、そこはまるで別惑星のようだった・・   ビキニ環礁のラグーン内にひっそりと眠る名高い 空母「サラトガ」の今・・ サラトガ(USS Saratoga, CV-3)は、アメリカ海軍の航空母艦。レキシントン級航空母艦の2番艦。アメリカ海軍においてサラトガの名を受け継いだ艦としては5隻目にあたる。 「サラ」、「シスター・サラ」、「スーパーサラ」、「すまんなサラ(”Sorry Sara”)」、「縦縞煙突のサラ(”Stripe-Stack Sara”)」、「サラ丸(”Sara Maru”)」などの愛称で呼ばれていた。太平洋戦争の開戦時から参加して生き残った航空母艦3隻のうちの1隻(他の2隻はエンタープライズとレンジャー )で、サラトガは8個の従軍星章を授与され、1946年に海軍籍から除籍された。それまでの17年間で98,549機の航空機がサラトガに降り、最大の空母着艦記録を保持している。 (Wikipediaより引用) 空母・サラトガの歴史 サラトガは幾多の損傷を受けつつも第2次世界大戦を生き延び、終戦時にはアメリカ海軍において最も古参の空母のうちの1隻であった。戦後は練習空母として引き続き運用される計画があったが、大戦中にエセックス級空母が多数就任したため、旧式であったサラトガは予備艦としての保管もされないまま退役する方向となり、記念艦として残存させる要望もあったが予算面と引受先の自治体の都合がつかないことから、廃艦が決定した。 サラトガはスクラップとしての払い下げは行われず、1946年に行われたビキニ環礁での核実験(クロスロード作戦)の標的艦に使用された。7月1日の「ABLE」実験では軽度の損傷で済んだものの、続く7月25日の「BAKER」実験で艦体に致命的な損傷を負い、サラトガは7時間後に沈没した。全体としては原形を充分に留めていた為、引き揚げて核爆発による損害を詳しく研究する計画が立てられたが、放射線障害の危険性によってサルベージは中止され、1946年8月15日、正式に除籍された。 以後、サラトガはビキニ環礁の海底にあり、現在では放射線障害の危険性も低下したため民間人でもダイビングによってその姿を眺めることができる。浅海におけるスキューバダイビングで容易に到達できる航空母艦として、サラトガはダイビングスポットとして人気を集めている。(Wikipediaより引用) 空母・サラトガの今 係留されたロープ伝いに潜降していくと水深10mくらいからうっすらと何かが見え出します。そこは水底でもなく、その全てが『空母・サラトガ』の船体。正確にはデッキの一部が見えていたのみ。全長約270mの元空母は全てを見渡す事は出来ずただただその巨大さに圧倒されます。デッキ上に降り立つと船首に向かって堂々とした様相で構える砲台とすぐ隣に艦橋部分が大きく目立ちます。といってもサラトガ全体からすればかなり小さく見えるのも不思議なくらい。広いデッキは水深27mでビキニ環礁ではチェックダイビングにされるほどのレベルだといいます。それにしてもレックで空母に潜れるのは珍しく当然一回のダイビングでは全てを見る事は出来ず何日にも掛けてチャレンジするダイバーもいるほど。デッキの大きく口を開けたようなエレベーターホールを更に深度を下げると魚雷や爆撃機などがあり、小さな入口からペネトレーションも可能。バウ側水底50m付近にはヘルダイバーという爆撃機が2機砂地にあり搭載する爆弾もそのままで残っています。スターン側にも一機あるのでコースによってはご覧頂けるでしょう。ハル全体に付く長く大量のムチカラマツが更に威圧感をかもし出しているので是非見ていただきたい。ラグーン内とはいえ透視・透明度も比較的良く長門とは違いそのままの状態で砂地に鎮座するサラトガを遠目から眺めるだけでもその巨大さに圧倒されることでしょう。 サラトガを潜るには ビキニ環礁、特にサラトガでは船内に入る閉鎖的なダイビングスタイルも人気の一つ。そのような環境下では急に浮上する事も出来ず狭い船内をライト片手に進んで行く事となります。船内ではダイバーの吐く泡やフィンワークによって視界も左右されるので特に気を配る必要があります。パワーのある固いラバーフィンよりも軽く適度な長さのプラフィンが良いでしょう。そしてゲージやオクトパスのブラブラ状態は絶対に止めましょう!何よりもビキニ環礁では基本的に『お触り禁止』となります。ペネトレーションで使用する水中ライトは、全体を明るく照らすビデオライトタイプではなくパワーのあるスポット型が良いでしょう。それらの機材も含めコンパクトに収納または携帯出来るようにフック等を利用すると良いでしょう。デッキ周辺にはイソマグロの群れやグチャっと群れるフュージュラーなどが動きをつけており、比較的浅い大砲(水深25m)や艦橋部分(水深17m)ではストレスなく潜れます。マジュロ環礁同様に水温は28°前後で5mmのフルスーツとインナー等あれば快適でしょう。裸足にフルフットスタイルよりもブーツを使用し肌の露出を避けるのもレックダイビングでは快適に潜れるアイテムの一つです。その他ダイビングスタイル等をVol,3にて発信いたします。 Let’s go to Bikini Atoll 今回かなり久しぶりとなるビキニ環礁でした。到着してまず感じたのは前回と同様にビーチと水の美しさ。普段は首都・マジュロにいるだけにこの美しさを見るとこれが本当のマーシャル諸島なんだと思い出させてくれました。そんな思いを感じて頂く為にもマジュロ環礁には滞在せずに乗り継ぎからビキニ環礁へ直行というのは納得出来ます。水中に関してはやはり圧巻の戦艦・空母でしょう。少々ハードルが高く感じるダイビングスタイルにみえますが、水中での自己管理がしっかりと出来、ガイドに頼らない自立したダイバー達には問題なくビキニ環礁の海が受け入れてくれることでしょう。 ビキニ環礁のラグーン内にひっそりと眠る名高い空母、戦艦達もいつかは更に朽ちていくことでしょう。